「大言海」という日本最古の辞書の形を用いた、響きのオブジェシリーズの作品。伝えるための「ことば」の本質を問う、実験的な試みの作品です。
大言海の形と蜜蝋を使用、彫刻家に依頼して制作した作品。蜜蝋という素材の柔らかさから、柔らかい水の音が得られた。2004年の展覧会「ABOVE THE BOOK」のために一度制作されたが、問題が多かったので修正し、2006年に完成した。
ヨーロッパ滞在中に得たフランスのルルドの「奇跡の水」と、蜜蝋100%を使用。形は、大言海のポケット版「言海」から得た。自分の為だけの記念物として、彫刻家に依頼して制作した。2012年の個展で初めて公開した。壊れやすいため、今後の公開の予定はない。
パラフィンからポリエステルへ素材を変更した作品。ポリエステルという素材の硬さから、水の音も大きく硬質な音が得られた。
初めて大言海の形を響きのオブジェに用いようとした、「dictionary」シリーズ最初の作品。
この作品で、2003年の個展「DICTIONARY」を開催。