それは黄色みのあるすごくあかるいひかりで、片手でつかめるかつかめないかくらいの大きさの丸い珠状をしていた。凄く透明で、しかしふきガラスのようにあたたかくしっかりとした量感があった。
背中と胸の間くらいにあって、私の中から周囲を明るく照らしている。まるで磁石の極同士を無理矢理近づけると強く反発しあって出来る見えない球のように、物凄い力の緊張感の中でゆらゆらとゆれている。不安とうれしさがいったりきたりするとゆらゆらとしかし力強くゆれた。
その明るさに触れると、どんなことも怖くない、未来は明るく照らし出されて、なんの心配もおこらなかった。
わたしはどこへでも行こう、どこへでも行ける、そして何でも出来ると思った。